概要書いただけでめっちゃ長くなっちゃった。お暇な方だけどうぞ。
チャリティー古本市で手に入れた本。今読んでます
左から往生要集上巻、遠野物語、悪魔の飽食
往生要集は和綴じの地獄絵巻。これは実家の土蔵から掘り出してきたもの。
昔京都のお寺さんからいただいたものらしいが詳しくは知りません。
生前どんな悪さをするとどこの地獄でどんな責め苦を受けるのか書いてあります。
地獄の本は他にも持ってますがこれだけは秀逸。
豆知識。閻魔大王は人を地獄に落とすといういわばこれも罪であり。
罪人とおなじ責め苦を同じく受けているそうです。
あと地蔵菩薩と閻魔大王は同一人物なので地獄極楽を自由に行き来できて、
しかも現世で人の様子を見守ることもしちゃう大忙しの人です。
遠野物語は岩手県の地方に伝わる伝承など。有名すぎる本ですね。
なのにやっといまさら読んでます。
さすが最高峰の民俗学者の本であり、古いので言葉が難しくてまださわりのほう。
姥捨て山の話が読みたかったのに、それは拾遺のほうだった…残念!
水木しげるさんの妖怪画談と通じてる伝承もあって面白い。
ちなみに民間信仰と物理はつながっているそうです。
この辺は長いので興味ある方は調べてみると面白いと思います。
悪魔の飽食は旧日本軍の特殊部隊「関東軍第731部隊」による満州での虐殺記録。
太平洋戦争での日本の被害ばかりが取り沙汰される中、
旧日本軍の侵略によって三千人以上の他国民が人体実験に使われたという
鬼の所業ともいえる残虐な事実を綴った異色のノンフィクション。
母に聞いたところ、発表当時はものすごい賛否両論だったとか。
高校時代に初めて読んだ時は本当に人間の所業なのか、事実なのか疑いました。
続編ではもっと写真や内容もひどくなってましたが、そっちの写真が
一部真偽が怪しいとの事で今は両本とも絶版になってます。
実験に使う人間は人ではないと思いこませるために「マルタ〈丸太〉」と呼ぶ。
切って削って終われば燃やせる丸太だと。ひどい話です。
戦争に勝つために、人を殺すために人を殺し、またそうする人間も人ではなくなる。
まさにこの世の地獄です。
ちなみに部隊長石井四郎中将の右腕だった人物は後に旧ミドリ十字を設立。
薬害エイズ事件を引き起こした企業ですね。
なんというか、どこまでも非人道的なんだな…とあきれるというか。
最初は内容の残虐さに圧倒されがちですが色々と考えさせられる本です。
最後に泉鏡花の天守物語について。
白鷺城の天守閣に住む妖の姫と人間の鷹匠が恋に落ちる物語。
柳田先生の本が難しいので母になんか予備知識をもらおうとしたところ、
こちらのほうをぜひ読んでほしいといわれて。
元々戯曲を前提に構成された物語なので、いちいち美しい!
姫に仕える侍女たちが天守から金糸銀糸の五色の糸を垂らして釣りをしている。
何を釣るかと奥女中が問うと、秋草を釣るという。
人が恐れる物の怪とは思えぬなんと優雅な情景か。
文章からでもその美しい姿が想像できるほど。
玉三郎の歌舞伎がこれまた素晴らしいとのことで、とても興味があります。
しかしながらうちの本棚は遊びに来る人がパッと見で「怪しい」と距離を置く。がぶ!
ある意味あんまり見せられない本ばかりですが…NOTエロ本。男子中学生か。
私が急に死んだら、とりあえず「積み荷を燃やして」発動予定。
いまさらワンピースを集めようかと考えましたがやめました。
今55巻?だけど作者が言うには「まだ中盤」らしいので。たぶん追いつけない。
まずは兄から頭文字Dを借りるぜ!